2025年の動画戦略に役立つ「YouTube31の統計データ」
YouTubeは、動画共有だけでなく広告収益においても世界最大級のプラットフォームとして、企業の動画マーケティングに欠かせない存在となっています。
動画プラットフォームの選択肢が増えるなかでも、長編動画やライブ配信、そしてショート動画など、YouTubeは多様な形式で進化を続けています。特に、海外市場をターゲットにした動画施策においては、YouTubeの最新動向を正しく把握した上での活用が不可欠です。
本記事では、アルファベット社の決算発表(2023〜2025年)や各種調査データをもとに、YouTubeの現状を「ユーザー・利用・ビジネス・広告・AI」の5つの視点から読み解きます。複数の統計・インサイトを横断的に読み解くことで、マーケターにとって有益なYouTube活用のヒントをお届けします。
短く、読みやすく!と思いながら書き進めましたが、31個もデータが集まってしまいました。YouTube戦略には非常に有益な情報だと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
YouTube「ユーザー」に関する統計
YouTubeの「ユーザー統計」とは、主にユーザーの数、登録者、視聴者層、利用デバイスなどに関する最新データをご紹介します。
1.ユーザー数は、25.3億人以上
サービスが開始されてから十年以上経過するYouTube。2025年もまだまだ月間アクティブユーザー数は、増加しています。
親会社Alphabet社からの公式な発表はありませんが、Detarepotalの調査では、YouTubeのリーチ可能なユーザー数は 25.3億人を突破しています。
2018年5月の時点ではMAUが 18億であったことを考えると、この増加率は驚異的といえます。
2.YouTubeショートの月間ユーザーは、20億人以上
YouTube親会社、アルファベット社の2023Q3の決算発表によると、YouTubeショートの月間ユーザー20億人以上が視聴していると伝えられています。
2022年時点でのYouTubeショートの月間ユーザーが15億人だったことを考慮すると、3年で5億人以上増加しました。
また、2025年ショート動画のエンゲージメント視聴数は、20%以上増加しており、ショート動画人気は2025年現在も継続しています。<Alphabet 2023 Q3 Earnings Call_7:25 >
3.男女比率は、男性:54%、女性:46 %
調査会社によって割合は異なりますが、どの調査会社でもYouTube利用の男女比率は、僅かに「男性利用が多い傾向」にあります。
Datareportalの18歳以上のリーチ可能な広告オーディエンスの男女年齢別割合調査では、男性:48.4%%、女性:41 % でした。※この調査では 100%にはなりません。
4.2025年もやっぱり「インド」!ユーザー数が圧倒的に多い 
2020年、2021年、2022年、2024年に続き、2025年もYouTubeユーザーが最も多い国は、「インド」でした。2位アメリカ、3位ブラジル、4位インドネシアと続きます。(Statista)
人口が多い国が並んでいます。
国名 | ユーザー数 |
インド | 4億9,100万人 |
アメリカ合衆国 | 2億5,300万人 |
ブラジル | 1億4,400万人 |
インドネシア | 1億4,300万人 |
メキシコ | 8,360万人 |
日本 | 7,870万人 |
ドイツ | 6,550万人 |
ベトナム | 6,230万人 |
フィリピン | 5,770万人 |
トルコ | 5,750万人 |
パキスタン | 5,590万人 |
イギリス | 5,480万人 |
<Statista_Leading countries based on YouTube audience size as of February 2025>
5.普及率が最も高い国は「サウジアラビア」
2025年2月時点で特定の国と地域におけるYouTubeの普及率が最も高い国は、「サウジアラビア」でした。サウジアラビアの人口の95.8%がYouTubeを利用しており、圧倒的。続いて、イスラエル、シンガポールが続きます。
―― 普及率が高い国は、政府がデジタル化を推進している「デジタル先進国」です。
国名 | 普及率 |
サウジアラビア | 95.8% |
イスラエル | 93.3% |
シンガポール | 91.8% |
スウェーデン | 89.3% |
アイルランド | 89% |
ニュージーランド | 88.7% |
スペイン | 88.1% |
韓国 | 87.9% |
オーストラリア | 87.8% |
オランダ | 87.7% |
ノルウェー | 87.2% |
イギリス | 87% |
カナダ | 86.7% |
<Statista_YouTube penetration in selected countries and territories as of February 2025>
6.Youtube.com へのトラフィックが最も多いのは「アメリカ」 
利用ユーザー数が最も多い国は「インド」ですが、トラフィックが最も多いは「アメリカ」の13.46%が、断トツでした。つまり”コアユーザー”はアメリカに多く、次いで 韓国、インド、日本、ブラジルと続きます。
2025年5月のyoutube.comへの訪問数は470.4 億回に達しており、YouTubeは世界で2番目にアクセスされています👏 ※2025年5月Semrush 調べ
7.YouTubeの月間アクティブポッドキャストユーザー数は10億人を突破
2025年Q1の決算発表にて、YouTubeのポッドキャスト月間アクティブユーザーが10億人を超えたことが明らかになりました。
下記は、2025年時点で「16歳以上のインターネットユーザー」のうち、毎週ポッドキャストを視聴している割合が高い国のデータです。
――YouTubeユーザー数が多く、ポッドキャストの利用率も高い国では、YouTubeをポッドキャスト配信プラットフォームとして活用するのも有効な戦略と言えるでしょう。
国名 | 週一回以上のポッドキャスト利用率 |
インドネシア | 42.6% |
メキシコ | 41.8% |
ブラジル | 38.8% |
南アフリカ | 36.8% |
アイルランド | 35.7% |
コロンビア | 32.2% |
ノルウェー | 31.5% |
スウェーデン | 30.7% |
ルーマニア | 29.7% |
スペイン | 29.4% |
サウジアラビア | 29.1% |
☝ YouTubeのユーザー数が多い国を太字にしました。=YouTube利用者数が多く、ポッドキャストが良く利用される国です。
8.YouTube Music と YouTube Premiumユーザーは、1億2,500万人を突破
一回の広告のタイミングで、二本の動画広告を挟んだり、YouTube Premium加入へのメッセージを促すなど、2024年はさまざまな手法を駆使して YouTube Premiumのユーザー獲得に注力していたYouTube。その成果は早くも現れたようです。
2025年Q1では、サブスクリプション・プラットフォーム・デバイスの収益は前年比19%増の104億ドルに。サブスクリプション数の増加が収益増加の最大の原動力となっており、YouTubeのサブスクリプション事業は、もはや「大きな柱」といっても過言ではないでしょう。( 2025年Q1 決算発表 )
2023年Q3の決算発表で、「今後、ショート動画・Connected TV・サブスクリプションの3つの分野を、長期的な成長を支える重要な要素と捉えて、今後この3分野を強化(投資)していく」と述べています。一年で成果出すYouTube。流石です👏 <Alphabet 2023 Q3 Earnings Call_43:12>
YouTube「利用」に関する統計
YouTubeの「利用統計」とは、YouTubeの「使われ方・視聴スタイル・コンテンツの提供方法」といったYouTubeがどのように使われているか、あるいはサービスの進化や機能などに着目に関する情報です。
9.YouTubeには 200 億本以上の動画がアップロードされている
視聴者の数が増加する一方で、クリエイターや企業による動画のアップロードも増加してしています。2025年5月現在では、 YouTubeには 200 億本以上の動画があり、毎日 2,000 万本の動画がアップロードされています。( 2025年Q1 決算発表 )
年々増加しており、視聴者に見てもらうための”競争”が、年々激化していることを意味します。
10.YouTubeショートの一日平均視聴回数は、2,000億回を突破。
急速に人気が高まっているYouTubeショートの一日の平均視聴回数は、2,000億回を超えました。2023年時点では、700億回と言われていましたが、やはりここでも「ショート動画」の圧倒的人気の高さが伺えます。
<Alphabet 2023 Q3 Earnings Call_7:25>
――やっぱりショート動画か、、、と、背中を押される思いですね。とはいえ、ショート動画はサービスや業界との相性や消費コンテンツであるため、「コンテンツ寿命が短い」のが特徴です。ショート動画施策に手を出すときは、しっかりと戦略をもって、継続して動画を出せる体制で臨みましょう!
11.ユーザーの67%は「モバイル」経由 
2025年5月の「YouTube.com」へのデバイス別トラフィックシェアは、「モバイルデバイス」が67%、「デスクトップ」は32.86%であることがわかりました。
しかし、さらに詳しく国別で調査してみると、国によって割合が大きく異なることがわかりました。
―― アメリカの場合、デスクトップの割合は42%以上。一方、韓国では、たったの8% がデスクトップ経由でYouTubeを視聴しています。
このように国によって利用デバイスは大きく異なるため、アカウント運用であってもYouTube広告であっても、ターゲットとなる国で利用されているデバイスの傾向は、正確に把握しておきましょう。
国 名 | デスクトップ vs モバイル |
アメリカ | 42.69% vs 57.31% |
韓国 | 8.0% vs 92% |
インド | 27.57% vs 72.43% |
日本 | 33.22% vs 66.78% |
ブラジル | 41.24% vs 58.76% |
12.アメリカ成人の85%がYouTubeを利用
Pew Research Center が 2012~2024 年に実施した、ソーシャルメディアの利用に関する調査レポートによると、2024年時点で「YouTubeを利用した」と回答した人は85%に上りました。
最もユーザー数の多いFacebookが「70%」であったことを考慮すると、YouTubeの人気は継続(増加)していることが伺えます。
以下は、アメリカの同等の期間で「ソーシャルメディアプラットフォームを使用した」と回答した人の割合です。
- YouTube 85%
- Facebook 70%
- Instagram 50%
- Pinterest 36%
- TikTok 33%
- LinkedIn 32%
13.YouTubeは、10代の若者が最もアクセスするプラットフォーム 
Pew Reserch Center が2024年に実施した調査(「YouTube、TikTok、Instagram、Snapchat、Facebookの5つのプラットフォームをどのくらい頻繁に使用しているか」)によると、アメリカの十代の若者(13~17歳)の 73% が「毎日YouTubeを利用している」と回答したことが分かりました。
この中には、「ほぼ常に利用している」と回答した15%も含まれており、若者に絶大な人気を誇る TikTok を抑えて、YouTubeが最も若者からアクセスされるプラットフォームであることが分かりました👏
<出典:https://www.pewresearch.org/internet/2024/12/12/teens-social-media-and-technology-2024/>
14.アメリカネットユーザーの62%が、「毎日YouTubeを利用」
視聴ユーザーが約 2 億 3,900 万人を超えるアメリカでは、インターネットユーザーの6割以上が「毎日」YouTubeを利用しています。
YouTubeで動画を見ることは「日常生活の一部」となっているようです。
15.アメリカの成人の3分の1が、YouTubeで定期的に「ニュース」を見ている
YouTubeでニュースを見ているアメリカ人の割合は年々増加傾向にあります。
以前は、Facebookでニュースを見ているユーザーが多い傾向がありましたが、2024年の調査では、YouTubeがFacebookとほぼ同等の32%にまで達しました。
16.アメリカで最も利用されているデバイスは、「テレビ」
TVでYouTubeを視聴する傾向は、年々増加しており、2022年10月から2023年10月までの1年間で約48%も成長し、Google全体で最も急成長した分野でした。2025年も同様の傾向がみられており、アメリカでYouTube視聴に最も利用されているデバイスは「テレビ」であることが2025年Q1 決算発表で伝えられています。
また、YouTube CEOのニール・モハン氏は、2025年カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルに参加し、「視聴者は毎日10億時間以上もテレビでYouTubeを視聴していおり、世界で最も視聴されているYouTubeチャンネルトップ100のうち、半数以上はテレビで視聴されている」と言及しています。
―― 他のSNSは、「モバイル」が最も利用されている傾向が高いですが、YouTubeをマーケティング施策に取り入れる際は、「テレビで視聴される可能性が高い」ことを考慮する必要がありそうです。
<Alphabet 2025 Q1 Earning Call>
17.YouTubeで最も検索されたクエリは、「SONG」♪
2024年1月~2024年12月31日までの一年間で、YouTube上で検索されたクエリ(ワード)を検索量を抽出してみると、以下のようになりました。
「検索クエリ:Index」。 Indexの数値は、一位のクエリ「SONG」を100とした場合、他の検索ワードがどれだけ検索されたかを相対的に数値化したものです。
- SONG:100
- MOVIE:63
- VIDEO:42
- SONGS:34
- DJ:23
- MINECRAFT:20
- CARTOON CARTOON:18
- CARTOON:18
- FILM:17
- KARAOKE:16
―― SONG, DJ, MUSIC, KARAOKE と言った「音楽系」は非常に多くランクインしており、YouTubeが音楽検索に使われている傾向が強いことが伺えます。また、「CARTOON」「MINECRAFT」など子供向けコンテンツも根強い人気なのが特徴です。
18.最も視聴されている動画は、「PINK FONG – “Baby Shark Dance“」
今まで最も視聴されている動画は、「Baby Shark Dance」です。
2016年に動画がアップロードされてから約9年、総視聴回数は脅威の160億回。
娘に聞いてみたところ、「え、知らないの?日本の学校でも海外の学校でもみんな歌ってるよ~」と回答されました。子供のころに見せた記憶もありませんが、、、世界中の子供たちはこの歌を口ずさんでいるようです。
YouTubeの「ビジネス」に関する統計
YouTubeは、ビジネス用途としても積極的に活用されています。企業活動・マーケティング・購買行動におけるYouTubeの利用実態や効果を数値で示した最新情報をお届けします。
19.51%以上が、YouTubeをマーケティングに活用!
2024年1月時点で、全世界向けのソーシャルメディアマーケターを対象に実施した調査(N=1,915)の中で、51%以上が「マーケティング戦略にYouTubeを使用している」と回答しています。
最も利用されているプラットフォームはFacebook 86%(前年比-3%)、Instagram(79%)、LinkedIn(65%)、YouTubeが続いています。
20.新しい情報を探すのために、YouTubeを使用する可能性が 4倍 高い
ブランドや商品・サービスについて調べる際、YouTubeを利用する人の割合は、他のプラットフォームと比べて4倍高いことが分かっています。
21.商品・サービスの「説明動画」は、やっぱり役に立つ!
製品やサービスの説明動画が「購入決定に役立つ」と回答した人は76%にも上っています。また、消費者の69%が動画での製品レビューが「購入の決定の役に立つ」と回答しており、動画が人々に与える影響は大きいと言えるでしょう。
22.BtoB企業もYouTubeで「比較・検討」
GWI.の1万人以上を対象にした調査では、意思決定者の10人中 5人は、「新製品やサービスを検討する際に YouTube を使用する」と回答したことが分かっています。
BtoB企業にとって、製品やサービスが技術的に複雑な場合、動画は他のどのコンテンツタイプよりも明確に情報を伝えるために最適な手段です。
――マーケティングインサイト
- 動画コンテンツが信頼性と理解促進に貢献:実際の製品使用動画、導入事例、比較レビューなど、視覚的にわかりやすいコンテンツが検討材料として重視されていると考えられます。
- 検索から動画視聴までが一貫した情報接触の流れが重要:検索エンジンやWebサイトでの情報収集とあわせて、YouTubeが比較検討のチャネルとして位置づけられているため、SEOとYouTube戦略の連携が必須となります。
- BtoBでもストーリーテリングが有効:「企業が自社課題をどう解決したか」といったストーリー仕立ての動画が意思決定者の関心を引きやすい
23.視聴者の87%が、YouTubeでブランドを見た後に購入している
GoogleのAds & Commerce Blog によると、YouTubeでブランドを見た視聴者の87%が、実際にそのブランドの商品を購入した経験があると回答しています。これは、YouTubeが購買行動に与える影響力の大きさを示しています。
――YouTubeでブランドを視聴することが、購買行動(コンバージョン)につながる強力なきっかけになっている、ということを示しており、特に商品レビュー・ハウツー動画・公式ブランドCMなどは、購買前の検討段階で影響を与えるコンテンツとして有効です。
YouTubeの「広告」に関する統計
YouTubeの人気上昇に伴い、YouTube広告を検討する企業が増えています。YouTube広告に関するデータについて紹介します。
24.2025年もYouTube広告は好調!
Alphabet社の連結売上高は 902億ドル(前年比12%増)、営業利益 は20%増加し、310億ドルに。営業利益率は 33.9%に上昇しています。👏
その中でも YouTube 広告の収益は、10%増の89億ドルに達し、主にダイレクトレスポンス広告、ブランド広告が牽引した形となりました。
25.デマンドジェネレーション(Demand Gen)キャンペーンでは、コンバージョン率が26%増加!
YouTube・Discover・Gmailなど、Googleディスプレイネットワーク全体に視覚的に魅力的な広告を配信できるデマンドジェネレーションキャンペーン(Demand Gen)は、30億人を超えるユーザーへのリーチを可能にし、「購入」や「リード獲得」などの成果指標において高い効果を発揮しています。
Googleの発表によれば、Demand Genを活用した広告は、支出1ドルあたりのコンバージョン率が前年比で平均26%増加。さらに商品フィードとの併用により、その効果は2倍以上に向上しています。
26.2023年、最も人気のあるYouTube広告は「Wednesday」
創造性と世界的な影響をたたえる「YouTube Cannes Ads Leaderboard 2023」は、2023年の最も優秀な動画広告を発表し、Netflixの「Wednesday」が選出されました👏 ※2024年は発表がありませんでした。
アダムス家の象徴的なキャラクターを通して、ユニークなアダムス家の世界観を紹介しているこの動画。奇妙な感情になったり、思わず笑ってしまったり、さまざまな感情が刺激され、思わず最後まで見入ってしまうこの動画広告は、驚異の3,900万回以上再生されています。
27.YouTube広告で最もリーチできる年齢層は「ミレニアル世代・男性」
2025年、YouTube広告で最もリーチできる年齢層は、男女ともに25歳~34歳のミレニアル世代でした。次にリーチできる層は男女の「35歳~44歳」と続きます。ここは、2023年から大きな変化はありませんでした。
注目!「YouTube×AI」最新情報
28.YouTube Shorts に「Veо 3」が登場予定
Google DeepMindが開発した最新の動画生成AI「Veo 3」が、今年の夏後半にYouTube Shortsへ実装予定だと発表されました。
Veo 3は、映像だけでなく、対話音声や効果音の生成にも対応しており、ショート動画向けに、より高品質なクリップ制作が可能になります。また、映像クオリティの向上に加えて音声生成機能も搭載し、短尺コンテンツ制作を大きく進化させるツールがいよいよ実装予定です!
29.LLM(大規模言語モデル)を活用した技術で、より関連性の高い広告をマッチできるように
2024年は、世界中でAIのビジネス実装が進んだ年となりました。その中でも大規模言語モデル(Large Language Model)を活用した複数の機能がリリースされ、より関連性の高い検索クエリに広告をマッチさせることができるようになりました。
この機能によって、広告主はこれまで広告が表示されなかった検索クエリでも顧客にリーチできるようになります。
30.「AI Overviews for Videos」がテスト中!
AIによって動画の重要箇所を自動で要約・抽出する機能「AI Overviews for Videos」が、米国のYouTube Premiumユーザー向けに限定公開されており、ショッピングや旅行に関する動画検索で試験導入されています。
この機能は、ユーザーが特定の種類の検索キーワードを入力すると、YouTubeがAIを活用して関連動画をスキャン。最も有益または役立つと判断したハイライトクリップを表示させるというもの。ユーザーは動画を全編視聴することなく、必要な情報のセクションへワンクリックでアクセス可能となるようです。
現在は英語の検索クエリにのみ適用されています。
「もう動画まで?」と思わず声が漏れてしまいました。AIの進化が止まりません。
31.感情を読み解いて、響く瞬間を狙い撃ちする「Peak Points」を導入予定
感情的に響く瞬間を狙い撃ちするAI広告最適化ツール「Peak Points」の導入が予定されていると公表されました。
Peak Pointsは、Geminiが感情分析や視聴者反応をベースに、視聴者が最も関心を持っている瞬間ピーク部分を自動検出し、そのタイミングに合わせて広告を挿入する新機能です。感情分析や視聴者反応をベースに、視聴者が最も関心を持っている瞬間の直後に動画広告を出すというもので、現在、Netflixも同様の取り組みを進めています。
2025年5月に開催されたBrandcast イベントで公表されました。
さいごに
YouTubeは、世界中に広がる圧倒的なユーザー基盤と多様な動画フォーマット、そして進化するAI機能を備え、今や企業の動画戦略に不可欠なプラットフォームです。グローバル市場で成果を上げるためには、国・地域ごとの利用傾向や広告機能を正しく理解し、自社に最適な動画活用戦略を構築することが重要です。
せっかく制作した「動画」を、有効的に活用するためにも、プラットフォームを正しく理解し、最適な海外向け動画施策に繋げませんか?是非、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q.自社の商材は動画に向いているか不安です。どのような業種でも活用できますか? |
BtoB企業であっても商品説明や導入事例、社員インタビューなど業種を問わず動画活用は可能です。ターゲットや目的に合わせた構成が鍵です。 |
Q.YouTube広告と通常の動画投稿、どちらから始めるべきですか? |
目的によります。認知拡大には広告が有効ですが、信頼構築には継続的な動画投稿も重要です。 |
Q.海外向けに動画配信を行う場合、どの国に注力すべきか分かりません。 |
貴社の商材・サービスに合致する国のデータに基づき、ターゲット市場を提案いたします。お気軽にご相談ください。 |
Q.動画制作の予算感や期間が分からず、社内で決裁が通りません。 |
目的や内容に応じて費用・制作期間は異なります。初期段階でも概算のお見積りや参考事例のご提示が可能です。 |
Q.どのように効果を測定し、改善につなげればよいですか? |
YouTubeアナリティクスや広告レポートを活用し、視聴率・維持率・CVなどを分析します。運用体制の構築支援も可能です。 |

吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括。オーストラリアの永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本8年を経て、現在はシンガポールからフルリモート3年目。