海外向けTikTok広告の仕組み・特徴【完全ガイド】|
2026年の海外マーケにTikTok広告を進める理由

- TikTokの基本(海外市場での立ち位置)
- 海外向けTikTok広告で成果を出すための考え方
- 主要広告フォーマットと目的別の使い分け
- なぜ海外ではTikTokが「広告+検索」の基盤になっているのか
- 実際に成果を出している海外企業の事例
海外でのブランド成長や売上拡大を進める中で、今もっとも費用対効果の高いチャネルのひとつが、「TikTok」です。
海外企業ではすでに、TikTokを“主要広告チャネル”として扱う事例も増えており、日本企業にとっても海外展開の成功確率を高める選択肢になりつつあります。海外ではTikTokが“検索エンジン化”しており、ユーザーの情報収集は大きく変化しつつあります。
本記事では、海外向けTikTok広告の基礎から成功パターン、導入前に押さえておくべきポイントまで、網羅的に解説します。
目 次 (▼ クリックで開閉)
▼
TikTokとは?:グローバル市場での存在感
TikTokとは、ユーザーがショート動画を作成、編集、発見、共有できるソーシャルメディアプラットフォームです。
TikTokの原点は、2014年に登場した「Musical.ly」です。音楽に合わせてリップシンク(口パク)動画を作成・共有できるアプリとして人気を集め、その後、2016年に中国のByteDanceが国内向けに「抖音(Douyin)」をリリース。翌2017年には、その国際版として現在の「TikTok」が世界に向けて展開されました。
この流れを経て、ショート動画プラットフォームは一気にグローバルへと広がり、米国政府のTikTok禁止措置など紆余曲折あったものの、今や世界中の生活者の情報収集や購買行動を変えるグローバルプラットフォームへと進化しています。
TikTok 世界のユーザー数
世界全体のMAUは約15〜16 億人規模とされており、成長は拡大を続けています。
また、リリース以来急速な成長を遂げるTikTokは、サービス開始からわずか 5.1年で月間アクティブユーザー数(MAU)10億人を突破。Facebook Messenger に次いで2番目に早いペースでユーザー数10億人に到達したソーシャルメディアです。(Facebook Messenger:4.9年、Instagram:7.7年、YouTube:8.1年)
TikTok 国別アクティブユーザー数
| アメリカ | 1億3,600万人 |
| インドネシア | 1億800万人 |
| ブラジル | 9,170万人 |
| メキシコ | 8,540万人 |
| パキスタン | 6,690万人 |
| フィリピン | 6,230万人 |
| ロシア | 5,600万人 |
| バングラディッシュ | 4,650万人 |
| エジプト | 4,130万人 |
| ベトナム | 4,090万人 |
TikTok 世界のユーザー年齢分布

Z世代を中心にユーザー数を伸ばし、サービスの成長とともにより幅広い世代へも普及。主に、20-30代の利用も大きな割合を占めるようになってきています。
参照元:https://datareportal.com/essential-tiktok-stats
なぜ、TikTokが世界で注目されているのか?
TikTokが世界で注目されている理由は、単にユーザー数が多いからではありません。
最大の変化は、TikTokが「エンタメを楽しむショート動画プラットフォーム」から人々の情報収集・比較・購買を左右する“意思決定プラットフォーム”へと進化している点 にあります。
従来、情報収集の起点はGoogleなどの検索エンジンが担ってきました。しかし現在、特にZ世代・若年層を中心に、検索行動そのものが大きく変化しています。
アルゴリズムが進化。最適化された情報を発見する場所に
2024年12月のアルゴリズムアップデートを境に、TikTokは従来の「エンタメ・バイラル重視型」から、ユーザーの興味関心を深く学習し、フォロー関係に依存せず“必要な情報を届ける”発見・検索重視型へと進化しました。
この変化により、TikTokは「暇つぶしに動画を見る場所」ではなく、商品・店舗・旅行先・体験を探し、比較し、判断するための情報源として使われるようになっています。
データが示す「TikTok検索」の定着
この変化は、感覚的なものではありません。
米国の最新調査(2025年 WARC)では、「Z世代の86%が、週1回以上TikTokを検索目的で利用」と回答。これは、Googleを検索プラットフォームとして使う割合(90%)に迫る水準です。
また、Adobeの調査では、若年層の約40%が「情報検索ではGoogleよりTikTokを使う」と回答。 特に、「人気カフェ」や「商品レビュー」、「旅行のおすすめスポット」などのクイック検索では、ショート動画で直感的に理解できるTikTokが強く支持されています。

こうした検索行動の変化は、TikTok特有の “発見” や “比較” を自然に促すTikTokのアルゴリズム特性によって後押しされており、マーケティング戦略では「TikTok SEO」という概念が語られるほど、ブランド露出戦略も再設計が必要な大きな転換点を迎えています。
- TikTokはエンタメから、情報収集〜購買判断の場へ
- 「検索=SEO、SNS=認知」という従来の役割分担が崩れつつある
- TikTokは「認知獲得用のSNS」ではなく、“意思決定に直接影響する検索・広告チャネル”として捉えるべき
TikTokを企業がマーケティングで活用する方法
企業がTikTokをマーケティングに活用する方法は、大きく以下の3つの目的別に整理できます。
① 認知・ブランディング
② 興味喚起・比較検討
③ 購買・コンバージョン
それぞれ詳細を見ていきましょう。
① 認知・ブランディング:目的と戦略
TikTokにおける認知・ブランディングの目的は、ロゴやブランド名を繰り返し露出させることではありません。短時間の動画接触を通じて、「どのようなブランドか」「誰のためのブランドか」を直感的に理解してもらうことが重要になります。
そのため、公式アカウントによる定期的な動画投稿を軸に、UGCやインフルエンサーによる第三者視点の発信。さらに、TikTok広告による拡張を組み合わせることで、フォロワー数に依存せず、新規市場においても効率的なブランド認知を構築することが可能です。
このフェーズの目的:「存在を知ってもらう」ではなく「どんなブランドかを短時間で理解させる」
| 施策例①:公式アカウントのオーガニック動画 |
| 広告前提ではなく、まず“文脈”を作る。フォロワー数より投稿内容の一貫性が重要 |
| 施策例②:UGC風コンテンツ |
| 企業目線を捨て、「ユーザーだったらどう語るか」で設計する |
| 施策例③:インフルエンサー起用 |
| フォロワー数より“世界観との相性”を重視 |
| 施策例④:認知目的のTikTok広告 |
| CTRより視聴完了率・リーチをKPIに設定 |
| 施策例⑤:検索を意識した動画設計 |
| 認知フェーズでも「後から検索される」を前提 |
| 施策例⑥:類似オーディエンス |
| 既存のユーザーと似た特性を持つオーディエンスを特定し、ターゲティングすることが可能 |
② 興味喚起・比較検討:目的と戦略
TikTokでは、ユーザーが「調べる・比べる・納得する」という行動を、検索エンジンや複数のサイトを行き来することなく、同じアプリ内で完結させることができます。
そのため、興味喚起・比較検討フェーズでは、単に存在を知ってもらうのではなく、商品やサービスが「検討候補の一つとして認識される状態」を作ることが重要になります。
このフェーズでは、広告的な訴求よりも、レビューや比較、体験談といったUGCを通じて、ユーザーが自ら納得できる情報を提供することが効果的です。また、「〇〇 比較」「〇〇 口コミ」など、比較検討中のユーザーに検索されやすいキーワードを意識した動画設計が、検討層への継続的な接触につながります。
このフェーズの目的:「知っている」状態から「検討対象の一つとして認識される」状態へ進める
| 施策例①:レビュー・UGC動画 |
| 良い点のレビューだけでなく、「正直な視点」を含め、信頼構築を図る |
| 施策例②:TikTok広告 |
| 伸びているUGCを広告で“拡張”する |
| 施策例③:Q&A・課題解決動画 |
| 不安解消を目的に顧客が感じる課題や不安を解消する |
| 施策例④:インフルエンサー比較投稿 |
| 「おすすめ」より「どう違うか」を語ってもらい第三者比較を戦略的に設計する |
| 施策例⑤:ソフト導線(概要欄リンクなど) |
| 無理にCVさせず、温度感を維持した送客を意識した導線設計 |
③ 購買・コンバージョン:目的と戦略
TikTokにおける購買・コンバージョンの特長は、ユーザーの興味関心が高まった状態のまま、次のアクションへスムーズに進められる点にあります。
動画による訴求から、商品詳細の確認、購入や申し込みまでを数タップで完結できるため、従来のWeb広告のように複数のページを経由する必要がなく、ユーザーの熱量が下がる前にコンバージョンへつなげることが可能です。
また、TikTok Shopや商品タグ、アンカーリンクを活用することで、ライブ配信中のリアルタイム購入や、動画視聴からの直接遷移など、柔軟な導線設計ができます。その結果、広告・UGC・ライブコマースが連動し、購買行動を自然に後押しする環境を構築できます。
このフェーズの目的:「納得しているユーザーを、熱量が高いまま行動につなげる」
| 施策例①:コンバージョン目的としたTikTok広告 |
| 冒頭3秒で「誰向けか」「何ができるか」を明確にした行動喚起を促す |
| 施策例②:TikTok Shop / 商品タグ |
| 遷移ステップを極限まで減らし、購買までのスムーズな導線を設計 |
| 施策例③:ライブコマース |
| “売り込み”よりリアルな使用感・双方向性を重視したライブ配信を実施する |
| 施策例④:リターゲティング広告 |
| 比較・検討済みユーザーだけに絞った広告配信 |
TikTok広告を活用するメリット

視覚的訴求力が高く、記憶に残りやすい 
TikTok広告は、スマートフォンの画面全体を使った、縦型フルスクリーン動画で表示されます。
他のSNS広告のようにタイムラインの一部として表示されるのではなく、視界を占有する形で再生されるため、短時間でも強い印象を残しやすい点が特長です。
この高い視認性により、ブランドや商品を「見たことがある」「なんとなく覚えている」という状態を効率的に作ることができます。
フォロワー数に依存せず、新規層へリーチできる
TikTok広告は、フォロワー数や既存ファンの有無に関係なく、ユーザーの興味関心や行動データをもとに配信されます。そのため、新規参入のブランドや海外展開初期の企業でも、関連性の高いユーザー層へ効率的にリーチすることが可能です。
広告をきっかけに動画が保存・共有されることで、広告配信を超えた二次的な拡散が生まれる点も、認知拡大における強みの一つです。また、TikTokで作成されたコンテンツは、X や Instagram などの他のSNSでも共有されやすいため、幅広い認知拡大が期待できます。
広告が自然に視聴されやすい 
TikTok広告、特にインフィード広告は、一般ユーザーの投稿と同様の形式で表示されるため、「広告感」が少なく、ユーザーはコンテンツの一部として自然に視聴しやすいという特徴があります。
ユーザーは興味のない広告を通常の動画と同様にスワイプして次のコンテンツに移ることが可能であるため、広告に対する抵抗感や不快感が小さいとされています。 この「広告らしくない」ネイティブな特性は、ユーザーが広告に抱く嫌悪感やスキップ行動を最小限に抑える効果があります。
目的に応じた柔軟なターゲティングが可能
TikTok広告では、年齢・性別・地域といった基本的な属性に加え、興味関心や行動履歴をもとにしたターゲティングが可能です。
加えて、デモグラフィックや興味関心のターゲティングに加え、広告やコンテンツに反応したユーザーをリターゲティングできるカスタムオーディエンスなど、多様なターゲティングオプションが用意されています。
これにより、認知拡大から検討促進、コンバージョンまで、目的に応じた広告運用が可能です。
発見から購入までの導線が短く、熱量を保ったまま行動につなげられる 
TikTokは、動画視聴から商品理解、購入までを2~3タップで完結できる設計になっています。
従来のWeb広告のように複数ページを行き来する必要がないため、ユーザーの興味・熱量が高い状態のまま、次の行動へつなげやすい点が特長です。
さらに、UGCやレビュー動画によって比較・検討もアプリ内で完結します。
TikTok Shopや商品タグ、ライブコマースを組み合わせることで、「動画で興味を持つ → その場で購入する」導線を自然に設計できるのも、大きな強みです。
TikTok広告の基本フォーマット

海外向けのTikTok広告を検討する際、まず押さえておきたいのが主要フォーマットの特徴です。
TikTokは短尺かつ「発見型」の利用が中心で、フォーマットごとに得意な目的とクリエイティブの方向性が明確です。ここでは、海外市場で活用される代表的なフォーマットを整理します。
In‑Feed Ads(汎用性の高いスタンダード)
ユーザーの「おすすめ(For You)」フィードに自然に溶け込む、最も基本的なフォーマット。通常の視聴フローに出現するため違和感が少なく、海外でも圧倒的に利用されています。
目的 : 認知、動画再生、サイト誘導、コンバージョン
表示位置 : For You フィード
メリット : CTRが高く、視聴態度と相性が良い
ポイント : UGC風・縦型ネイティブのクリエイティブが最も効果的
海外案件では、まず検討すべき「鉄板フォーマット」です。
Spark Ads(既存UGCの活用)
クリエイターや一般ユーザーが投稿した動画を、そのまま広告として配信できるフォーマット。インフルエンサーの影響力が強い海外では特に人気です。
目的 : 認知、エンゲージメント、詳細ページ誘導
メリット : 既存投稿を活用でき、“広告感”が薄い
海外の活用例 : レビュー、リアクション、Vlog形式の紹介
ブランド主導ではなく「第三者のおすすめ感」を出せる点が最大の強みです。
TopView(強い視認性と好感度の両立)
アプリ起動後、画面上部にフルスクリーンで表示されるインパクトの大きい広告。テレビCMのように視線を独占でき、大規模な認知獲得に適します。
目的 : ブランド認知、大型キャンペーン
メリット : 視認性が非常に高く、視聴完了率も高い傾向
海外活用例 : 新商品ローンチ、観光・自治体プロモーション
ネイティブ感を保つクリエイティブ設計により、ユーザー体験を損ねずに活用できます。
Shopping Ads(海外で成長中)
TikTok Shopを活用したEC販売の中核となるフォーマット。海外では成長スピードが速く、ダイレクトレスポンスに強みがあります。
目的 : EC直接販売(ダイレクトレスポンス)
メリット : 商品ページからカートまで数タップで遷移
海外に強い背景 : ライブコマース文化、TikTok Shopの普及
「動画で興味→すぐ購入」を最短で実現。アパレル、美容、生活雑貨と相性良好です。
Branded Hashtag Challenge(参加型)
ユーザー参加型のUGC企画を設計し、ハッシュタグで拡散させるキャンペーン。TikTokならではの“楽しさで巻き込む”設計が可能です。
目的 : UGC創出、拡散
メリット : ユーザーが自発的にブランドメッセージを発信
海外活用例 : ダンス、旅行、料理などのチャレンジ
大型キャンペーンでの実施が多く、ブランドの世界観を“体験”として届けられます。
Branded Effect(体験価値の強化)
ブランド専用のARフィルターを提供するフォーマット。他フォーマットと組み合わせ、体験価値を底上げする用途で使われます。
目的 : ブランド体験、UGC誘発
メリット : 遊びながら自然に認知が広がる
海外の傾向 : ビューティー、ファッション、アミューズメント施設と好相性
ユーザーが自分の動画にARを取り入れることで、“楽しさベース”で拡散が進みます。
海外向けTikTok広告はフォーマットごとに担う役割が明確で、特に In‑Feed Ads と Spark Ads の稼働率が高いのが特徴です。目的や市場特性に応じて適切なフォーマットを選択し、ネイティブ性の高いクリエイティブで運用することで、より効果的な配信が可能になります。

TikTok広告の目的に応じた柔軟なターゲティング
TikTok広告の大きな特長の一つが、マーケティングの目的やフェーズに応じてターゲットを柔軟に設計できる点にあります。
年齢や性別といった基本的な属性だけでなく、ユーザーの興味関心や行動データをもとに、「いま、どの段階にいるユーザーか」を捉えた配信が可能です。そのため、認知拡大から検討促進、コンバージョンまで、同じプラットフォーム内で一貫した広告運用を行うことができます。
デモグラフィックターゲティング
| 性別 |
| 男性、女性 |
| 年齢区分 |
| 13–17歳、18–24歳、25–34歳、35–44歳、45–54歳、55歳以上 |
| ロケーション |
| 国/地域、地方/県、市、指定マーケットエリア |
| 言語 |
| ユーザーのアプリ言語設定に基づいて広告を配信 |
| 購買力 |
| Tiktok広告を通じた購買行動に基づきユーザーをターゲティング |
行動・興味ターゲティング
| 興味 |
| 特定の興味に関するインタラクションに基づきユーザーをターゲティング |
| 購買意欲 |
| 商品やサービス等特定のカテゴリーを活発に検索または購入しているユーザーをターゲティング |
| 行動 |
| 動画やクリエイターとのインタラクション(視聴/いいね/コメント/共有等を含む)等、ユーザーの最近の行動に基づいてターゲティング |
| ハッシュタグ |
| 過去7日間に特定のハッシュタグにエンゲージメントしたユーザーをターゲティング |
デバイスターゲティング
| 通信環境 |
| Wi-Fi、2G、3G、4G、5Gから選択可能 |
| OS |
| iOS、Androidのどちかを選択可能 |
| OSバージョン |
| iOS、Androidのソフトウェアバージョン |
| デバイスモデル |
| 特定のデバイスモデル |
| デバイス価格 |
| 無制限または特定の範囲(0~1,000米ドル)のデバイス価格に基づいてターゲティング |
| ISP |
| 過去30日間で最も頻繁に利用されたISP(インターネットサービスプロバイダー)に基づきターゲティング |
カスタムオーディエンスターゲティング
| カスタマーファイル |
| 電話番号、メールアドレス、Apple 広告識別子(IDFA)、Google 広告 ID(GAID)などのモバイル広告識別子(MAID)を用いてユーザーリストを作成 |
| エンゲージメント |
| 自社のTikTokアカウントのオーガニック動画や広告、ブランドの広告コンテンツに接触したユーザーをターゲティング |
| アプリイベント |
| アプリ内で定義されたイベントを完了したユーザーリストの作成が可能 例:インストール/ログイン/会員登録/チュートリアル完了/広告表示/カート追加/購入/課金/コンテンツ閲覧の作成 等 |
| Webサイトへのトラフィック |
| Webサイト訪問者、またはサイト上の特定アクションを実行したユーザーリストを作成 |
| リードジェネレーション |
| リード広告にエンゲージメントしたユーザーリストを作成 例:リード広告のフォームページを表示したものの、送信しなかったユーザーをリターゲティング |
| Business Account オーディエンス |
| 自社のTikTokビジネスアカウントのオーガニック接触者を基にリターゲティングが可能 |
| 類似オーディエンス |
| 既存のユーザーと似た特性を持つオーディエンスを 特定しターゲティングすることが可能 |
これらのターゲティングオプションを活用することで、TikTok広告は単なる配信手段ではなく、マーケティング戦略を実行するための設計ツールとして機能します。
ユーザーの関心度や行動フェーズに応じて配信を最適化することで、無駄な広告接触を抑えつつ、認知・検討・コンバージョンを効率的につなげることが可能です。
海外企業の成功事例から学ぶTikTok広告戦略

事例1:ZALORA|ファッションEC|インドネシア
抱えていた課題
競争が激化するファッション市場において若年層を中心とした新規顧客の獲得、ブランド認知の拡大、購買への導線強化が必要となっていた。特に、既存の広告・マーケティング手法では“若年〜トレンド志向層”への訴求が弱く、広告効率 (CPA/CAC) の改善が求められていた。
実施した施策
オンラインイベント “ZALORA Fashion Festival” をきっかけに、Branded Hashtag Challenge(#ZStyleNow)を実施。
Brand Takeover、バナー広告、パフォーマンス広告 (performance ads) を併用し、チャレンジ動画への導線 + アプリインストール促進。
TikTok Creative Program (TCP) を使って、UGCスタイルの動画クリエイティブを複数制作・テストし、広告クリエイティブを最適化。
成果
#ZStyleNow チャレンジの動画合計 約 991,000 再生、投稿された動画数 1.1 K。
広告クリエイティブのテストにより、最も効果的な広告ではコンバージョン率が2.5倍に改善。
ブランドへの親近感・認知を拡大させ、TikTokを通じた新規顧客獲得・アプリインストールの増加、ブランドエンゲージメントの向上を実現することができた。
事例2:The Beauty Story|スキンケアブランド|シンガポール
抱えていた課題
美容業界は競争が激しく消費者の注目を集めづらいという悩みがあり ブランド認知と同時に、E-コマース (TikTok Shop) でのコンバージョンを高める必要があった。特に単なる広告ではなく「信頼・共感」を得られるコンテンツが求められていた。
実施した施策
美容に関心のあるクリエイターと提携し、TikTok Creator Marketplaceを活用して動画を制作。教育的かつ共感を呼ぶコンテンツ (“使い方・レビュー・ビフォーアフター”) を中心に展開。
Catalog Ads(カタログ広告)+ LIVE Shoppingを組み合わせ、動画で見せつつ直接購入への導線を用意。
成果
カタログ広告およびライブを通じて、最大で “ROAS 12.5×” を達成。
LIVE Shopping Ads では CVR (コンバージョン率) が約 15.2% を記録。
リーチ数 (平均リーチ) も 66,000 を超え、認知と販売の両立に成功。
事例3:Ray-Ban|アイウェアブランド|アメリカ
抱えていた課題
デジタルでの販促にあたり「若年層などモダンなオーディエンスへの訴求効率を高めたい」「オンライン販売でのコンバージョン率と広告コスト効率を改善したい」という要望があった。 特に夏のサングラス需要期にあわせて、広くかつ効率的に販促を行いたい。
実施した施策
TikTokのSmart+ Catalog Ads(AIによる自動最適化広告フォーマット)を活用。
広告のターゲティング、クリエイティブ、配信をAIとTikTokの最適化ツールに任せ、手動調整コストと広告の疲弊(AD fatigue)を抑制。
フルファネル戦略を採用し、認知 → 関心 → 購買を一気通貫で目指すキャンペーン設計。
成果
CPA(獲得単価)を50%削減。
コンバージョン率が47%向上。
ROAS(広告費用対効果)が42%改善。
TikTokの広告ソリューションを活かすことで、オンライン販売の効率と収益性を大きく改善することに成功した。
参照元:https://ads.tiktok.com/business/ja/inspiration
結論:「TikTokを使うかどうか」の問題ではない
いま起きているのは、単なる新しいチャネルの追加ではありません。ユーザーの情報収集・比較・購買判断のプロセスそのものが、TikTokを起点に再設計されているという構造変化です。
TikTokはもはや「注目されているSNS」ではなく、今後のマーケティング戦略を設計する際の前提条件になりつつあります。
認知から検討、購買までを一気通貫で設計できるこの環境は、従来のWeb広告では実現が難しかった領域です。特に、これまでリーチが難しかった若年層・未認知層に対し、発見 → 共感 → 行動を高速で生み出せる点は、他のチャネルにはない競争優位性と言えます。
日本国内でも2025年6月にTikTok Shopが本格始動し、アジア・欧米で実証されてきた「プラットフォーム完結型コマース」は、すでに現実の選択肢になっています。
つまり、企業に求められているのは「TikTokをやるかどうか」ではなく、「この変化を前提にどう戦略を組み直すか」という判断が必要になります。
今後、海外市場向けにTikTokを活用した海外マーケティングをご検討の際は、ぜひ私たちにお問い合わせください。

吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
iCJの自社マーケティングを担当。オーストラリアの永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。 オーストラリア→カンボジア→日本→シンガポール→2025年末~日本

