【2025年】海外で人気のSNS 24選|
最新SNSトレンドやマーケティングインサイトを解説
1990年後半のブログが登場、2000年代初頭に LinkedIn や Facebook の誕生を経て、SNSは世界の従来のコミュニケーションの形や消費者行動を大きく変化させました。今後は、検索行動の多様化が進み、SNSやAI検索が新たな起点として存在感を増しています。
SNSと一言で言っても、その人気は国や地域によっても全く異なります。特定の業界に特化したもの、ビジネス活用に強いもの、現地文化に最適化されたものなど、世界には日本ではあまり知られていない高機能SNSが多数存在します。
本記事では、2025年時点で海外で注目されているSNSをピックアップし、その特徴をわかりやすく解説します。海外市場に向けたSNS活用を検討する際の情報収取としてぜひ、お役立てください。
【2025年】世界の主要SNS利用状況
各SNSの利用規模を示す指標(MAU=月間アクティブユーザー、ADV=広告リーチ推定値、決算資料等)をもとに、世界で人気のプラットフォームを比較しました。
Facebook (MAU) | 30億7,000万人 |
YouTube (ADV) | 25億3,000万人 |
Instagram (MAU) | 20億人 |
WhatsApp (MAU) | 20億人以上 |
TikTok (ADV) | 15億9,000万人 |
WeChat (MAU) | 13億8,000万人 |
LinkedIn (ADV) | 10億人 |
Messenger (ADV) | 9億4,690万人 |
SnapChat (MAU) | 8億5,000万人 |
Douyin (MAU) | 7億6,600万人 |
Kuaishou (MAU) | 7億3,560万人 |
Reddit (MAU) | 3~5億人 |
Weibo (MAU) | 5億9,100万人 |
X (ADV) | 5億8,600万人 |
QQ (MAU) | 5億6,200万人 |
Pinterest (MAU) | 5億7,000万人 |
※正しい数値を調査していますが、必ずしも正確なユニークユーザーを示すものではありません。<出典:Digital 2025: Global 、各企業の決算資料>
世界の利用状況から導き出すSNSトレンド
1.Facebookの圧倒的ユーザー数は、依然健在!
月間アクティブユーザー 30億人を超えるFacebookは、全世界のインターネット人口の約60%が使用しています。常的な利用・消費者との接点が多いため、商品やブランドの認知拡大に最適なプラットフォームです。
2.動画プラットフォームの広告リーチ(ADV)が急上昇
Youtube(25億3,000万人)、TikTok(15億9,000万人)は、広告でのユーザー接点として強力な媒体です。
トランプ大統領のTikTok使用禁止措置で一時は「利用停止か?!」と心配されていたTikTokですが、3年連続でユーザー数は急成長しており、若者層に向けたマーケティング施策には不可欠なチャネルといえるでしょう。
3.チャットアプリの多様化
WhatsApp(20億人)、Telegram(9億5,000万人)、Messenger(9億4,700万人)などのチャットアプリは、圧倒的なユーザー数を獲得しています。
海外ではチャットアプリは単なるメッセージングツールに留まらず、企業活用、EC連携、広告配信などの活用が進んでいます。特に東南アジアや中南米などでは、チャットアプリが手軽で信頼される商取引チャネルとして急速に浸透しています。
詳しくは下記、WhatsAppにて解説します。
4.中国SNSは、もはや “異次元・別世界”
外国製のSNSが利用できない中国国内のSNS事情は、グローバルプラットフォームと完全に異なる進化を見せています。生活インフラとしてSNSが機能しており、ユーザー数、機能、利用方法は日本人の想像をはるかに上回ります。
複数のSNSを併用しているユーザーが大多数のため、各SNSの特性を理解し、役割に応じた複数チャネル戦略が有効です。
WeChat(微信) |
メッセージ、決済、公式アカウント、ミニプログラム |
Douyin(抖音) |
短尺動画、ライブコマース、検索、EC |
Kuaishou(快手) |
地方ユーザー中心、ライブ配信、EC |
Weibo(微博) |
マイクロブログ、ニュース拡散、KOL・芸能人/インフルエンサー、PR |
「中国で人気のSNS特集」の記事はこちら
5.ユーザー数は中堅だが、情報拡散能力が極めて高い「 X・Reddit」
5~6億人規模のユーザー数を誇るXとRedditですが、ニュース性・バズ・世論形成の起点となる場合が多く、ユーザー数の多さだけでは評価できないのがこの2つのSNSです。
Xはリアルタイムのニュース、話題の拡散に爆発力があり、Redditは深い議論や情報収集の場に適したプラットフォームです。
【2025年】海外で人気のSNS 24選|特徴とユーザー数からマーケティングインサイトを分析
1.Facebook(アメリカ)
世界最大のSNSで、月間アクティブユーザー数は30億人以上という圧倒的ユーザー数を誇る世界最大級のソーシャルネットワークです。
Facebookを利用するためには、実名登録が基本で匿名性が低く、ユーザーデータの精度が非常に高く、企業はこのデータを活用して効果的な広告施策を展開できます。
こちらの記事でもご紹介しましたが、B2B企業での調査において、意思決定者の48.5%がFacebookを利用していることも明らかになっています。また、Facebook広告では職業・役職セグメントが導入されたことで、BtoB向けターゲティングも可能になりました。直接問い合わせ、資料請求が可能なリード獲得機能を合わせることで、BtoC向けだけでなくB2B向けの施策にも活用できる優れた媒体です。
Facebook 国別広告リーチユーザーランキング
インド | 3億8,350万人 |
米国 | 1億9,690万人 |
インドネシア | 1億2,230万人 |
ブラジル | 1億1,165万人 |
メキシコ | 9,295万人 |
※ Meta社はFacebookの国別ユーザー数を公式発表していないため、推定値となります。<出典:Digital 2025: Global>
広告リーチ数の上位には、インド、アメリカ、インドネシアが並びます。注目すべきは、ナイジェリア(+8.9%)、パキスタン(+7.9%)、バングラデシュ(+8.0%)など、新興国市場での伸びです。これらの国ではCPCやCPAが比較的低く、費用対効果の高い広告展開が可能です。新興市場を狙うなら、Facebookは有力なチャネルです。
Facebook 年齢別 広告オーディエンス
18–24歳 | 21.8% |
25–34歳 | 31.2% |
35–44歳 | 20.5% |
45–54歳 | 12.3% |
55歳以上 | 13.7% |
Facebookは「若年層からシニア層まで」幅広くカバーするSNSであり、年齢ターゲティングを多層的に設計したい広告主にとって非常に有効なプラットフォームです。特に45歳以上のユーザー比率が高い点は、他SNSにはないFacebookならではの優位性です。
2.YouTube(アメリカ)
Googleが運営する動画共有プラットフォーム「YouTube」は、2025年時点の月間アクティブユーザーは25億人を超え、世界で2番目にトラフィックを集めている動画共有プラットフォームです。
インターフェイスやアプリは80言語に対応し、109の国と地域でローカライズされたバージョンが提供されています。
企業は制作した動画を共有することによって、「ブランド認知の向上」や「ユーザーとの交流」が可能になります。企業の62%が動画を投稿するためのチャネルとしてYouTubeを活用しており、企業にとっても強力なマーケティングツールであることは間違いありません。
YouTube 年齢別 広告オーディエンス
18–24歳 | 15.8% |
25–34歳 | 21.7% |
35–44歳 | 18.5% |
45–54歳 | 14.0% |
55–64歳 | 9.9% |
65歳以上 | 9.5% |
YouTubeの広告オーディエンスは、25〜34歳の層が全体の21.7%を占めており、最も大きなボリュームゾーンとなっています。また、18〜44歳の若年〜中年層を合計すると56.0%に達し、広告ターゲティングの主軸として捉えるべき層です。
一方で、55歳以上の高年齢層も全体の19.4%を占めており、シニア層向けの商品やサービスを展開する企業にとっても、YouTubeは十分に有効な広告媒体と言えるでしょう。
YouTube 国別ユーザーランキング
インド | 4億9,100万人 |
アメリカ | 2億5,300万人 |
ブラジル | 1億4,400万人 |
インドネシア | 1億4,300万人 |
メキシコ | 8,360万人 |
日本 | 7,870万人 |
ドイツ | 6,550万人 |
ベトナム | 6,230万人 |
フィリピン | 5,770万人 |
<出典:Statista_Leading countries based on YouTube audience size as of February 2025>
インドのユーザー数は、2位のアメリカの約二倍に上ります。モバイルファーストが加速しているインドでは、Youtubeが検索、学習、エンタメ、購買行動の起点になっています。また、スマホ利用率が高く、動画消費が根付いているブラジル、インドネシア、メキシコなどの新興国が上位にランクインしています。
ベトナム、フィリピン、パキスタンなどの東南アジア地域もランクインしており、Youtubeが「新しいテレビ」として定着しています。広告単価がまだ低い地域なため、狙い目市場と言えるでしょう。
3.Instagram(アメリカ)
視覚的アプローチに優れたInstagramは、動画や画像を共有するSNSプラットフォームです。ユーザーは魅力的なビジュアルコンテンツや最新のトレンドを求めてInstagramを利用しています。
ユーザー数は20億人に到達し、広告リーチ可能なユーザーも17億人に達しています。
Instagram 年齢別 広告オーディエンス
18–24歳 | 31.6% |
25–34歳 | 33.0% |
35–44歳 | 17.3% |
45–54歳 | 9.6% |
55歳以上 | 8.5% |
18〜24歳が全体の31.6%、25〜34歳が33.0%を占めており、18〜34歳の合計で64.6%と、広告リーチの中心はZ世代・ミレニアル世代に集中しています。特に25〜34歳の男性(18.4%)と女性(14.6%)が最多で、消費意欲・情報感度の高い世代を効果的にターゲティングできます。
国別ユーザーランキング
国別のユーザー数を見ると、以下のように新興国を中心に高い利用率が確認されています。
インド | 3億6,290万人 |
アメリカ | 1億6,965万人 |
ブラジル | 1億3,460万人 |
インドネシア | 1億90万人 |
トルコ | 5,700万人 |
<Statista_Leading countries based on Instagram audience size as of January 2024>
インドは新規ユーザー数で世界をリードしており、インターネットユーザーの80%以上がInstagramを積極的に利用しています。さらに、約38%のユーザーが「最も好きなソーシャルメディア」としてInstagramを選んでいます。
また、アメリカ・ブラジル・インドネシアは、いずれも人口に対する浸透率が非常に高いため、 これらの国ではミレニアル~Z世代の購買行動に直結しやすく、ブランド認知やエンゲージメント強化に向いた市場といえるでしょう。
Z世代とミレニアル世代と親和性が高く、ビジュアル中心で「共感消費」にマッチしているインフルエンサーマーケティングに最も効果的プラットフォームの一つです。
4.WhatsApp(アメリカ)
2009年創立されたアメリカ発のメッセージングアプリです。インターネットなどのIPネットワークを通じて無料でメッセージ、音声メッセージ、ビデオ通話、画像、位置情報、動画を送信することができます。
日本では「WhatsAppは知っているけど、日常的には使わない」という認識をお持ちの方が多いと思いますが、Meta社の 2025年Q1決算資料では、月間アクティブユーザーは30億人を超えており、今なおユーザー数を伸ばしてきているプラットフォームです。
英語圏はもちろんのこと、欧州やアジアの地域でも多くの利用者を獲得しており、友人とのコミュニケーションはもちろん「企業⇔個人」のやり取りも、WhatsAppが日常的に利用されています。
国別ユーザーランキング
インド | 5億人以上 |
ブラジル | 1億5,000万人 |
アメリカ | 1億人以上(2025Q1決算資料) |
メキシコ | 8,000万人 |
WhatsAppの国別ユーザー数は公式には明確な発表はありませんが、Meta社の過去の発言や外部調査機関による推測による国別ユーザー数は上記の通りです。
人口の多いインドやブラジルだけでなく、「香港・シンガポール・マレーシアといった人口は少ない国でも、ダウンロード数は大幅に急伸しています。
企業のWhatsAppの活用例
WhatsAppを利用したい企業は、WhatsAppのビジネスプラットフォームを利用することで、顧客サポート、情報発信などをさまざまなサービスを提供することができます。大企業中向けプランWhatsApp Business Platform は、顧客サポートを提供したり、顧客への通知などを送信することが可能。また、中小企業向け WhatsApp Business App(無料)では、自社の製品・サービスのカタログを作成したり、メッセージ応答などが可能です。
WhatAppは個人間のやり取りはもちろんですが、企業と個消費者を直接繋ぐコミュニケーションプラットフォームとしても認識されています。特にカスタマーサポート、商品案内、予約受付などの用途で日常的に利用されています。
実際の企業と個人のやり取りはこんな感じです。私(シンガポール在住)が、実際に行った業者とのやり取りです。
「企業⇔顧客」でも、とてもカジュアルなコミュニケーションが行われます。レストランの予約から企業のカスタマーサービス、宿泊ホテルのフロントとのコミュニケーションまでWhatsAppで行います。東南アジアにおいて、企業と個人間のコミュニケーションはWhatsApp利用が非常に一般的です。
5.TikTok(アメリカ)
15秒~10秒程度のショート動画を投稿・視聴できるSNSプラットフォームのTikTok。中国企業であるByteDance(バイトタンス)が提供するサービスです。
2016年に中国で「Douyin(抖音)」としてサービスが開始され、2017年に海外版「TikTok」として展開されると、中毒性の高いコンテンツが若者に刺さり、瞬く間に人気を博しました。現在18歳以上の広告リーチ可能なユーザー数は、15億9,000万人以上です。
TikTok 年齢別 広告オーディエンス
<出典:Digital 2025: Global>
TikTokの広告リーチで最も大きなセグメントは「25〜34歳 男性」で、全体の20.7%を占めています。また、18〜34歳のユーザーが全体の約66%(女性28.7%、男性37.3%)を占めており、TikTokは依然として若年層を中心としたプラットフォームであることがわかります。
国別ユーザーランキング
以下は国別ユーザー数です。これは、Statista、DataReportalなど複数の調査をもとにした推定値です。
アメリカ | 1億3,579万人 |
インドネシア | 1億770万人 |
ブラジル | 9,175万人 |
メキシコ | 6,642万人 |
ロシア | 5,540万人 |
フィリピン | 4,940万人 |
ベトナム | 4,490万人 |
TikTokの最大市場はアメリカ(1.35億人)ですが、 インドネシア・ブラジルなど、“人口×若年層比率” が高い新興国での人気が高い傾向にあります。また、上位10か国の半数が中南米、東南アジアが占めており、広告 CPM が比較的低い新興国でユーザー規模が急伸しています。
そのため、グローバル指名買い・D2Cブランドにとって“獲得効率が高い”媒体といえるのではないでしょうか。
2025年1月、米国のTikTok禁止令を「出すか~出さないか~」という時期、禁止令を見越した米国ユーザーは一斉にRED(小紅書)へ流れました。その際、米国でのREDのダウンロード数は3倍、あっという間にChatGPTを抜いて全米DL1位に跳ね上がりました。今後、もし同じような政策が浮上した場合、米国ユーザーは一斉にTikTokを離れる可能性があることを頭の片隅に置いておきましょう。
6.WeChat(中国)
WeChatは 2011年、中国巨大テック企業のテンセントによって開発された、中国のインスタントメッセンジャーアプリです。
2025年3月時点の月間アクティブユーザーは、14億人を突破しています。FacebookやInstagram、Xなどの外国製SNSが制限されている中国で、独自発達した代表的なSNSです。
創業当初は WhatsApp や Facebookメッセンジャーのようなメッセージングアプリでしたが、現在は日常生活のあらゆる機能を搭載した、オールインワンプラットフォーム(スーパーアプリ)に進化を遂げています。例えば、メッセージ交換、オンライン通話、オンラインショッピング、タクシーの予約、送金、税金の支払い、公共サービスなど日常生活を支える幅広い機能を有しています。
さらに近年では、ショート動画プラットフォーム「Channels」を立ち上げ、リアルタイムで流れる箇条書きのコメント(弾幕)機能を導入するなど、若年層を中心に新たなユーザー体験を提供しています。また、生成AIを活用したチャットボット、AI検索機能などがアプリ内で展開されるなど、AIや分散型サービスといった次世代技術対応も積極的に取り入れています。
企業はWeChatに公式アカウントを開設したり、ミニプログラムを開発することで、独自コミュニティーを構築し、情報発信や販促活動を行うことができます。
7.Telegram(ロシア)
Telegramは、創始者ニコライ・デゥーロフ氏とパーヴェル兄弟が2013年に立ち上げた会社が開発したメッセージアプリです。
Telegram はLINEのようにメッセージの送受信や通話ができるアプリとして、多くの人に利用されています。LINEと同様にステッカーと呼ばれるスタンプの送受信も可能で、ダウンロードは全て「無料」です。更にこちらのステッカーはサイトからダウンロードするだけでなく、自分で作成することもできます。さらに、Telegramでは最大 20万人 が参加できるコミュニティを作成することができるため、情報発信の手段としても非常に効果的なSNSとして注目されています。
また、メッセージが暗号化して送られるほか、SnapChatと同様に一定時間で消滅するメッセージ機能も搭載されているため、安全性が高いSNSとしても知られています。さらに、TONブロックチェーン、ウォレット機能などを利用できます。
2025年3月、Telegramの創始者Pavel Durov(パベル・デュロフ)氏は、月間アクティブユーザーが10億人を突破したことを発表しています。
国別ユーザーランキング
以下のグラフは、StatistaのConsumer Insightsによる調査結果に基づき、各国のインターネットユーザーにおけるTelegramの利用率を示したものです。(※ ロシア除く)
<Statista_Who Uses Telegram?(2023年7月〜2024年6月)>
Statistaの調査によると、インドでは約45%の人がTelegramを定期的に利用しており、利用率が非常に高い国のひとつです。ブラジル(38%)やメキシコ(34%)もこれに続きます。一方、アメリカではわずか 9% と利用率は低めです。
また、2024年3月にロシアで実施された別の調査では、ロシア国民の約51%がTelegramを利用していることが明らかになっています。出典:DEMANDSAGE
8.LinkedIn(アメリカ)
LindedInは、アメリカ発のビジネスに特化したソーシャル・ネットワーク・サービスで、世界最大のプロフェッショナルネットワークです。
日本では「LinkedIn=転職活動・英語」という印象が根強く残っており、ユーザー数はまだまだ数百万人程度に留まっていますが、世界に目を向けてみると世界中のビジネスに関心が高い人たちが各業界の専門家と繋がる重要なソーシャルネットワークとして、既に多くの国で浸透してきています。2025年現在、ユーザー数は10億万人を超え、200の国と地域、26言語に対応しています。
LinkedIn 年齢別 広告オーディエンス
LinkedInは、ユーザーの学歴・企業・業種・資格などの職業情報に基づいた精緻なターゲティングが可能なSNSであり、他のSNSと比べてコンバージョン率が高い傾向にあります。そのため、グローバル企業のBtoBマーケティングにおいても非常に有効な広告媒体として注目されています。
18–24歳 | 28.7% |
25–34歳 | 47.3% |
35–54歳 | 20.7% |
55歳以上 | 3.3% |
<出典:Digital 2025: Global>
実際に広告オーディエンスの約半数(47.3%)は25〜34歳の若手〜中堅層で構成されており、転職・スキルアップ・キャリア形成をテーマにしたサービスとの親和性が非常に高いのが特徴です。また、**18〜24歳も28.7%**と若年層の利用も多く、将来の意思決定者となる次世代への訴求にも適しています。
一方、35歳以上は24.0%と少数派ですが、この層には経営層や部門責任者も多く含まれるため、質の高いリード獲得や高単価商材の訴求にも有効です。
9.Snapchat(アメリカ)
日本でも人気が高まってきたSnapChatは、若者の間で急激に人気の高まっている写真・動画共有アプリです。
カメラで撮影した写真や動画を友達に共有するチャットアプリで、投稿した画像や動画は1秒~10秒で消去されるという独自の仕組みが若者にウケています。メッセージに時間制限があることから、通常のSNSよりも「今」を味わうことができるとの理由で人気に火が付き、若い世代のブームとなりました。
国別ユーザーランキング
インド | 2億2,000万人 |
アメリカ | 1億600万人 |
パキスタン | 3,100万人 |
フランス | 2,700万人 |
イギリス | 2,300万人 |
近年は、既に人気の高かったアメリカやヨーロッパ以外の国で、大幅にユーザーを獲得しており、2023年1月時点で月間アクティブユーザー(MAU)は7億5,000万人を突破しています。その中でもインドはユーザー最も多く2億200万人人、アメリカ1億600万人、パキスタンが3,100万人、フランス 2,700万人と圧倒的にインド、アメリカが大きなシェアを占めています。
SnapChat 年齢別 広告オーディエンス
13–17歳 | 18.3% |
18–24歳 | 37.1% |
25–34歳 | 24.8% |
35–49歳 | 14.9% |
50歳以上 | 4.0% |
SnapChatは、国によってユーザー数が異なるものの、共通して若者層を中心としたユーザー構成が特徴的です。2025年時点で広告対象ユーザーのうち34歳以下が80%に達しています。これは、他のSNSと比較しても極めて若年層に特化した構成であり、“最初のブランド接点”としての価値が高いメディアであることを示しています。
Z世代へのブランド認知やエンゲージメント拡大を狙うBtoC施策には欠かせない市場であり、ナノ〜マイクロインフルエンサーとの連携もROIを最大化するカギと言えるでしょう。一方で、50歳以上はわずか4%にとどまっているため、視覚的にアプローチできる商材であってもシニア層向けの広告媒体としては相性が良いとは言えません。
10.Douyin(中国)
Douyin(ドゥイン)は、中国最大の縦型ショート動画プラットフォームです。「中国版TikTok」とも呼ばれ、TikTokと同じByteDance(バイトダンス)によって運営されており、月間利用ユーザー7億5,100億人を超えています。
TikTokと同様にショート動画の編集・共有ができるだけでなく、ライブ配信やEC機能も兼ね備えており、動画だけでなく購買体験まで一貫して提供しています。
機能面では、TikTokと非常に似ていますが、Douyinはさらに高度な機能を実装しています。動画内顔検索や T-mall・淘宝網・JDといった中国の主要ECサイトの商品を、動画から直接リンク・購入できる機能など、企業やブランドにとって利便性の高いマーケティング機能が充実しています。
メインユーザーは16~24歳ですが、近年では年齢層の幅が広がってきています。
11.QZone(中国)
「中国のFacebook」といわれるSNSが Qzoneです。WeChatやWeiboほどグローバルに有名ではありませんが、中国では大きな影響力を持つSNSです。QzoneはQQ、WeChat、Tencent Gamesといった他のTencent 製品とシームレスに統合されており、プラットフォーム間でのコミュニケーションやコンテンツの共有が可能です。
Qzoneユーザーは写真や動画、音楽付きコンテンツなどを共有したり、ブログを投稿したり、興味のあるページをフォローして最新の情報を獲得します。近年では、アバターを作成できる「QQ Show」、ソーシャルゲーム、拡張現実(AR)フィルターにも注力しており、仮想空間上でのバーチャルアイテムが購入・送信できるサービスも始まっています。
WeChatが登場するまで、Qzoneは中国最大のソーシャルメディアでした。2025年時点の月間アクティブユーザーは6億4500万人と言われています。また、95%以上のトラフィックは中国からですが、香港、米国からもわずかにアクセスが見られます。
Qzone 年齢別 広告オーディエンス
<出典:Digital 2025: Global>
メインユーザーは25-34 歳が 30.03%、35-44 歳が 22.08%と、他の中国のSNSと比べて、年齢層が高いのが大きな特徴の一つです。とはいえ、若者層から全く人気がないかというと、そうではなく、21.93% は 18-24歳が占めており、若者のユーザーもしっかりと基盤があります。(出典:Similarwebにて調査)
Qzoneでもインフルエンサーや著名ブロガーが台頭し、熱狂的なファンを獲得しています。また、Eコマース機能の統合により、企業はプラットフォーム内で直接、シームレスなショッピング体験を提供することも可能です。Qzoneは単なる個人的な情報発信ツールではなく、ビジネスやマーケティング活動のためのツールへと進化しています。
12.Reddit(アメリカ)
Redditはアメリカ発のソーシャルメディアで、テーマ別の掲示板「サブレディット」を通じてユーザー同士が自由に情報交換を行えるプラットフォームです。
掲示板形式は日本の「2ちゃんねる」に似ていますが、Redditでは投票(Upvote/Downvote)機能によって投稿の評価が可視化され、有益な投稿が上位に表示される仕組みになっています。
ユーザーは関心のあるサブレディットに参加し、質問、議論、レビュー、画像や動画の投稿など多様な形で交流します。
近年では、製品のフィードバック収集やマーケット調査を目的に活用する企業も増加しており、海外ユーザーとの接点やリアルな声を得るための場として注目されています。
マーケティングインサイト
Redditは主にDAUq(Daily Active Unique Users)を重要指標として開示しており、2024年以降公式な月間アクティブユーザー(MAU)は非開示です。2023年時点のMAUは、約5億人に達していると開示されています。2025年Q1の決算資料では、DAUq(Daily Active Uniques)は、1億810万人で、前年比:+31% 増加していることから、アクティブユーザーの拡大が加速していることが伺えます。
特に北米・欧州では、ユーザーが商品理解や比較・検討を行う場として活用されており、エンゲージメント重視の施策を検討する企業にとって無視できない存在になっています。
Redditは、趣味・専門分野・製品比較などのニッチテーマに強いプラットフォームです。SaaSや金融、医療、ガジェットなど、BtoBや高関与商材との親和性も高く、AMA(Ask Me Anything)などを活用した信頼構築型のアプローチに適しています。
加えて、Redditには言語別・地域別の多様なコミュニティが存在しており、新市場への参入時におけるブランドテストやニーズ探索の場としても活用可能です。Redditは、グローバル市場での意見・感情・価値観・動機などを深く理解するためツールとしても有望な選択肢といえるでしょう。
13.Kuaishou(中国)
Kuaishou(快手)は、中国発のショート動画&ライブ配信プラットフォームで、快手アプリの月間アクティブユーザー数は7億3,560万人と発表されています。(出典:2024年Q4 決算資料)もともとはGIF編集アプリとして2011年に誕生し、現在は動画編集・共有、ライブ配信、EC機能を備えた総合動画サービスへと進化しました。
ユーザーの約7割が30歳以下で、特に地方都市に強い支持を持ち、主力コンテンツは「教育」や「農業」などリアルで親しみやすい内容が中心です。Douyinと比べて、コンバージョン率が3〜5倍高いと言われており、インフルエンサーマーケティングやライブコマースとの相性も抜群です。
グローバル版は「Kwai」の名称で展開され、韓国・インド・ブラジルなどでも人気を集めています。
一時期人気に陰りが出た快手でしたが、現在では「地方×若年層×リアルな暮らし」にフォーカスした中国発の生活密着型ショート動画プラットフォームとして、再度人気が高まってきています。
ユーザー属性は、性別・年齢の偏りが少なく、MAUは7億人以上と規模も十分です。EC機能やライブ配信を活用すれば、コンバージョン効率重視のSNSマーケティングを実現できる有力媒体です。
14.Weibo(中国)
Weiboは、中国では広く普及しているSNSです。最新ニュースを入手したり、お気に入りの有名人やブランド・企業の最新情報を閲覧したり、トレンドをキャッチしたりするために使用されており、「中国版のX(旧Twitter)」と言われています。
中国語で「微博」は「ミニブログ」という意味を持ち、他のユーザーが行った投稿に対して、評価・反応・シェアなどを行います。基本的に個人が多数へ向けて「情報発信」する目的で使用されており、特にニュース性、時事性のある情報を入手する場として、日常的に利用されています。テキスト・画像・動画・音楽などを投稿できるほか、動画視聴・ゲーム機能・ライブ配信・ウォレット機能などを使用します。
マーケティングインサイト
2025年Q1の決算資料では、Weiboの月間アクティブユーザーは5億9,100万人、一日の平均アクティブユーザー数は2億6,100万人に上ります。比較的古いSNSですが、依然として中国市場において強固なユーザー基盤を維持しています。
近年では、AI検索機能「Weibo Intelligent Search」が導入され、ユーザーの検索行動データを活用したターゲティング精度の向上とエンゲージメント強化が進んでいます。ニュース性やトレンド性の高い情報流通に強みを持ち、話題性を活かしたブランドマーケティングとの相性が非常に高いプラットフォームとして、今後も注目すべき存在です。
15.Pinterest(アメリカ)
Pinterestは、画像や動画を検索・保存・購入できる“ビジュアル探索型SNS”です。ユーザーは「ピン」と呼ばれる形でコンテンツを自分のボードに集め、アイデア収集やインスピレーションを得るためなどに活用します。「発信よりも情報収集」が中心で、検索エンジンのように使われる点が他のSNSと大きく異なる特徴です。
2025Q1の決算資料では、月間アクティブユーザーが5億7,000万人に到達し、前年比+10%となり急速に人気が高まっているソーシャルメディアです。
Pinterest 年齢別 広告オーディエンス
18–24歳 | 28.9% |
25–34歳 | 26.8% |
35–44歳 | 15.8% |
45–54歳 | 10.3% |
55–64歳 | 7.8% |
65歳以上 | 5.2% |
<出典:Digital 2025: Global>
2025年2月時点における広告リーチ対象の70.3%が女性であり、男性は22.4%にとどまっています。広告対象の約7割が女性という点からも、ビジュアル商材に強い女性向けブランドにとって非常に親和性の高いメディアだといえるでしょう。
全体的に女性の利用比率が高く、25〜34歳女性(18.5%)、18〜24歳女性(20.0%)の利用者層が厚い一方で、45歳以上のユーザーも全体の約23.3%を占めており、他のSNSと比較しても、年齢の広がりがある点が特徴です。高価格帯商品や女性向け趣味の商材などのプロモーションにも非常に相性が良いSNSです。
ライフステージに寄り添った情報発信や検索意図に寄り添ったストーリーテリングが、関心の深い層へのリーチを可能にします。
また、Pinterestユーザーは購買意欲が高く、5人に3人がショッピング目的で利用している点も注目です。このため、購買検討フェーズにいるユーザーと接触できる中間ファネル施策としての有効性が高く、欧米ではショッパブル広告などEコマース連携も進んでいます。ブランド発見から商品理解、検討、購入までを一つのプラットフォーム内で完結できるSNSとして、EコマースやD2Cビジネスにおける導線設計を含めた活用が進んでいます。
16.X(アメリカ)
Xは日本ではお馴染みの、テキスト・画像・動画などが投稿できるソーシャルメディアです。
投稿できるテキストは140文字までと制限がありますが、非常に拡散力に優れており、ユーザーとのコミュニケーションツールとして多くの企業が活用しています。広告リーチユーザー数は世界で5億人以上です。
文字数制限があるXは、一文字で多くの情報を伝えられる日本語に親和性が高く、日本はXのアプリ起動回数が月間平均211.1回と、世界で最も高い頻度を記録しています。
年齢別 広告オーディエンス
13–17歳 | 2.0% |
18–24歳 | 32.1% |
25–34歳 | 37.5% |
35–49歳 | 21.1% |
50歳以上 | 7.3% |
<出典:Digital 2025: Global>
Xの広告オーディエンス全体を見ても、18~34歳の若年層が約69%(男性43.4%、女性26.2%)を占めており、特に25~34歳男性(24.5%)の存在感が際立っています。
また、起動頻度(一か月にアプリを起動した国)上位には、インドネシア(194.5回)、サウジアラビア(181.2回)、ナイジェリア(167.4回)、韓国(157.9回)といった、若年人口が多く、スマートフォン依存度の高い国々が並んでいます。これらの国々では、モバイルネイティブな若年層へのアプローチにおいて、Xが非常に有効なプラットフォームといえるでしょう。
17.QQ(中国)
WeChatと同様に中国テンセントが提供しているメッセンジャーソーシャルメディアです。サービス開始はFacebookより5年も早く1999年です。中国チャット文化を築いたと言われるほど、中国では長年使用されているSNSの1つです。
月間アクティブユーザーは5億人ほどですが、近年減少傾向にあります。
音声を含むメッセージの送受信はもちろんのこと、QZoneで写真やテキスト、ブログの投稿などが行えるほか動画視聴、オンラインゲーム、音楽、ショッピング機能などを利用できます。
学生などの比較的年齢の低いユーザー層が多くの割合を占めてるほか、弊社の中国人スタッフによると「QQはプライベートで利用されることが多く、WeChatは仕事用のツールで利用されることが多い」そうです。
18.Discord(アメリカ)
Discordは2015年にローンチしたコミュニティープラットフォームです。創立当初は、ゲーマー向けのコミュニティアプリでしたが、その後、チャットアプリとして方向転換し現在では2億人以上が利用しています。
Discordではゲーム実況をライブ配信することができ、そこでホストやユーザー達がチャットを通じてコミュニケーションを図ることができます。また、ゲームブランドは自社ゲームタイトルのチャンネルを開設することや、人気インフルエンサーを活用したインフルエンサーマーケティングなどで顧客との接点を作っています。
近年プレミアムメンバーシップ(有料制会員コミュニティ)などマネタイズの動きを進めていますが、現在企業向け広告ソリューションは提供されていません。
19.VKontakte (VK)(ロシア)
「VK」と呼ばれることが多いロシアで人気のSNSである「VKontakte(フコンタクテ)」。
2006年からサービスが開始され(Facebookよりも古い)、ロシアのFacebookと呼ばれ、特定の友達やグループとのメッセージ交換や公共へのメッセージの発信、コミュニティの作成など、多様な機能が利用可能です。近年ではゲーム機能が追加され、プラットフォーム上でゲームをプレイすることも出来るようになりました。
カザフスタン、ベラルーシ、ラトビア、モルドバなどの旧ソ連諸国の国々から人気を集めており、大きな存在感を示しています。当初はロシア語のみでしか利用できませんでしたが、現在では90を超える言語に対応しています。2022年Q4時点での月間アクティブユーザーは1億170万人で前年比9.6%増加しました。ユーザーの54%が毎日プラットフォームにアクセスしており、非常に人気が高まっていることが伺えます。
VKontakteはWeb3テクノロジーにも力を入れており、ニューラルネットワークを活用することで、ユーザーの顔をを有名人の顔に置き換えることができたり、NFTの取引にも対応しています。
20.Nextdoor(アメリカ)
2008年、アメリカで設立されたNextdoorは、ご近所の人々と出会うことを目的に設計されたSNSです。
位置情報を元にユーザーの住んでいる”ご近所さん”でコミュニティを作り、何かトラブルが起こった際に近隣に住む人々に助けを求めたり、ご近所コミュニティでイベントを開催したりと、地域コミュニティが強く安全な関係を築くことを目的としています。日本の”ジモティー”のようなSNSです。
米国・イギリス・オランダ・ドイツ・オーストラリア・デンマーク・ドイツなど11カ国、30万以上の地域で利用されています。2024年Q4の決算資料では、承認済みユーザーが1億人んを突破したことを報告しています。
Nextdoorでは、近所の人たちと出会うため、プライバシーには特に重点を置いており、登録するためには実名での登録やクレジットカードの登録、ご近所さんからの紹介などが必要です。他のソーシャルメディアと同様にニュースフィードがあり、地元の情報を発信したり、イベントの告知、不審者情報の発信、地元企業から商品を購入したりも可能です。
現在では、多くの公的機関や企業がNextdoorを活用して、地元コミュニティとの交流やブログ投稿などの情報発信源として利用しています。
Nextdoorには、企業やブランドが地域コミュニティとネットワークを構築するために、Nextdoor Businessというビジネスプランも提供しています。Nextdoor Businessを利用することで、ビジネスページの作成、投稿、広告集客などを活用して、新しい市場を開拓することができます。
21.Flickr(カナダ)
2004年にカナダの企業によって創立されたFlickrは、写真の「共有・保存・整理」を目的としたコミュニティサービスです。2005年Yahoo!によって買収されました。
ユーザーは気に入った写真や動画をアップロードし、友人や家族など幅広いコミュニティに共有するためのさまざまな機能とツールを有しています。各ユーザーに1TBの容量が準備されており、高性能カメラで撮影した画像も容易にアップロードできることから、多くの写真好きに利用されています。ユーザー数は非公表ですが数千万人に上ると言われています。
Flickrの創業者であるダニエル・スチュワート・バターフィールド氏はビジネスコミュニケーションツール「Slack」の共同創業者の一人です。
日本の企業や組織にも活用しており、佐賀市が公式カウントを開設したり、日本のゲームソフトメーカーのCapcomは、広報IR室が公式アカウントを開設し、IR情報などを発信しています。
22.Xing(ドイツ)
Xingはドイツ発のビジネス特化型SNSで、DACH地域(ドイツ・オーストリア・スイス)を中心に利用されており、“ドイツ語のLinkedIn”とも呼ばれる存在です。特に、ドイツ語圏内のビジネスや専門コミュニティに興味関心の高いユーザーが集まっており、企業はマーケティング・販売・採用といった用途で自社をアプローチできる重要なプラットフォームです。
Xingユーザーの47%は、何らかの幹部職に就いており、DACH地域における経営者や管理職などの意思決定者のため、ヨーロッパ、特にドイツ語でビジネスを展開する上では知っておきたいSNSの一つです。
2025年、Xingの月間アクティブユーザーは1,320万人です。2023年、LinkedInのユーザー数は世界で10億人に達していますが、DACH地域だけを比較した場合、LinkedInユーザーは2,000万人でした。
DACH地域で国際的な専門家をターゲットにしている場合はLinkedInという選択肢になるかもしれませんが、ドイツ企業、ドイツ語で絞る場合は、Xingを試してみる価値はあるかもしれません。Xingでは、Xing広告、動画広告、コンテンツ広告の大きく3種類の広告オプションが用意されています。
23.Polywork(アメリカ)
Polyworkは2021年にローンチしたビジネス向けプロフェッショナルネットワークの交流を目的としたSNSプラットフォームです。役職名や学歴では語れない個々の能力や役割にスポット当てるというアイデアのもとにPolyworkはスタートしました。
ビジネス向けソーシャルメディアの代表格として「LinkedIn」がありますが、LinkedInが履歴書をベースとしたコミュニティであるのに対し、Polyworkはユーザーがプロジェクトや活動などを共有できる動的なコミュニティを作り上げています。ユーザーは他のユーザーと交流することで新しいプロジェクトやサイドビジネスに参加する機会を得ることができます。Space Stationという機能を設けユーザーはどのようなプロジェクトや役割として参加できるかを公開し新しいビジネスチャンスを獲得することができます。
Polyworkはまだテスト段階であるため承認制となっています。参加したい場合は、こちらからTwitterでフォローしてウェイティングリストに参加するか、既存メンバーからの招待を受ける必要があります。
24.LiveJournal(ロシア)
LiveJournalは、ブログとSNSを合わせたようなコミュニティ主導型のパブリッシングプラットフォームです。
1999年の創業以来、ユーザーに親しみやすい操作性と、自由度の高いカスタマイズ機能を兼ね備えたLiveJournalは、個人の自己表現を後押しするとともに、コミュニティ同士の活発な交流を促しています。
LiveJournalのユーザー数は全盛期と比較すると減少していますが、ロシアをはじめとする周辺国では依然として人気があり、コミュニケーションやブログを楽しむユーザーにとって、重要な役割を果たしています。
さいごに
本記事では、2025年時点で注目されている海外SNSを、ユーザー属性や地域特性、活用ポイントとともにご紹介しました。世界には、日本ではまだ知られていないが、現地では非常に影響力の高いSNSが数多く存在します。単にフォロワー数やMAUを追うだけでなく、「どの国の、どんな層に、どのSNSでどう届けるか」がますます重要になってきています。また、最新情報を正しく仕入れることも非常に重要です。
特定市場への進出、新たな顧客層の開拓、グローバルブランディング──そのすべてにおいて、SNSはもはや欠かせない戦略ツールです。
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吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括。オーストラリアの永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本8年を経て、現在はシンガポールからフルリモート3年目。