LinkedInとは?
世界最大のビジネスSNSの特徴・使い方・メリットを解説

LinkedInは、世界中のビジネスパーソンが利用するSNSとして知られています。しかし、Facebook や X のような一般的なソーシャルメディアとは異なり、キャリア構築とB2Bネットワーキングに特化したプロフェッショナルプラットフォームです。
本記事では、LinkedInの基本概要から主な機能、企業や個人が利用するメリット、海外マーケティングでの活用方法まで分かりやすく解説します。
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LinkedInとは
LinkedIn(リンクトイン)は、ビジネスに特化したソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)で、世界最大のプロフェッショナルネットワークとして知られています。
ユーザーは職歴やスキル、所属企業などのキャリア情報をプロフィールとして登録し、ビジネスパーソン同士でネットワークを構築することができます。転職活動や情報収集、業界のプロフェッショナルとのつながりを広げる目的で利用されています。
また、企業にとってもLinkedInは重要なプラットフォームです。企業は情報発信や採用活動、マーケティング活動などに活用することができます。
特にBtoBビジネス(企業間取引)との相性が良く、ビジネスパートナーの発見、業界情報の共有、ブランド発信などの場として、世界中の企業やマーケターに利用されています。
LinkedInの誕生と創業者
LinkedInは2003年、PayPalでビジネスおよび企業開発を統括していた元副社長のリード・ホフマン氏と、元サン・マイクロシステムズおよびIBMの社員であるエリック・リー氏らによって共同設立されました。
創業者のリード・ホフマン氏は、現在話題のピーター・ティール氏(投資家、PayPal共同創業者)やイーロン・マスク氏(Tesla創業者)らと並ぶ「ペイパルマフィア」の一人としても知られています。
「ペイパルマフィア」とは、PayPal出身の起業家や投資家たちを指す呼び名で、彼らがその後シリコンバレーで数多くの企業やスタートアップを生み出したことから名付けられました。LinkedInもまた、そうしたシリコンバレーの起業家ネットワークから生まれたサービスの一つです。
その後LinkedInは急速にユーザー数を拡大し、2016年6月にはマイクロソフトが約262億ドルで買収。現在はMicrosoftグループのサービスとして運営されています。
LinkedInと他のSNSとの違い
FacebookやInstagramが、友人との交流やエンタメを目的としたSNSだとすれば、LinkedInはビジネスのためのSNSです。
LinkedInは、ビジネスネットワーキングに特化して設計されたソーシャルメディアであり、ユーザーは職歴、スキル、所属企業などの情報をプロフィールとして登録します。
その情報をもとに、業界の専門家やビジネスパーソンとつながり、人脈を広げていくことができます。
一般的なSNSでは、友人関係や日常的な交流が中心ですが、LinkedInでは仕事やキャリアを軸としたつながりが構築される点が大きな特徴です。また、LinkedInのネットワークは比較的クローズドな構造になっており、既に知り合いである人や、共通の知人を通じた紹介によってつながるケースが多く見られます。
実際にユーザーの利用目的を見ても、XやFacebookなどのSNSが、「楽しむ・友人と交流する」といった目的で利用されることが多いのに対し、LinkedInユーザーの利用目的は「キャリアを伸ばしたい・新しい機会を探す」といった「ビジネス目的の利用」が多いことが分かります。

LinkedInの利用者数
LinkedInは、世界最大のビジネスSNSとして広く利用されています。ここでは、世界のユーザー数と日本のユーザー数を比較し、日本における普及率について見ていきましょう。
世界のLinkedInユーザー数
LinkedInは世界200以上の国・地域で利用されており、2026年3月時点のユーザー数は13億人以上に達しています。(出典データ:LinkedIn About us)
日本のLinkedInユーザー数
日本のLinkedInユーザー数は約500万人とされており、欧米諸国と比較すると普及率はまだ高くありません。(出典データ:LinkedIn About us)
LinkedInの国別ユーザー数
| アメリカ | 約2億5200万人 |
| インド | 約1億7300万人 |
| ブラジル | 約9,400万 |
| イギリス | 約4,600万 |
| インドネシア | 約3,700万 |
| フランス | 約3,700万 |
| DACH(ドイツ、オーストリア、スイス) | 約3,000万 |
| メキシコ | 約3,000万 |
| カナダ | 約2,800万 |
| イタリア | 約2,500万 |
LinkedInユーザーが多い地域
| 欧州、中東、アフリカ | 約4億700万人 |
| アジア太平洋 | 約3億8500万人 |
| 北米(北米全域、カナダ) | 約2億8000万人 |
| 南米・中央アメリカ | 約2億1200万人 |
LinkedInは欧米のSNSというイメージがありますが、実際にはアジアでも大きなユーザー基盤を持つグローバルSNSになりつつあります。また、ブラジル、インドネシア、フィリピンなどの新興国のビジネス人材ネットワークとしても拡大しています。
日本でLinkedInユーザーが伸びにくい理由
LinkedInは世界中で広く利用されているビジネスSNSですが、日本ではユーザー数はまだ多くありません。
昨年の調査では日本のLinkedInユーザー数は約400万人とされており、現在は約500万人と推定されているため、一年間で増加したユーザー数は約100万人程度と見られます。
日本でLinkedInユーザーが伸びにくい理由には諸説ありますが、終身雇用文化や国内転職サイトの普及、名刺交換を中心とした独自のビジネス文化など、日本特有のビジネス慣習が影響していると考えられています。
一方、欧米では「キャリアは個人の資産」という考え方や「転職は一般的」というビジネス習慣が定着しているため、LinkedInはビジネスパーソンにとって重要なSNSとして広く利用されています。
LinkedInを個人が利用するメリット

LinkedInは企業だけでなく、個人にとってもキャリア形成に役立つプラットフォームです。特に海外では、ビジネスパーソンの基本ツールとして広く利用されています。
主なメリットは次の通りです。
転職・キャリア機会を広げることができる
LinkedInのプロフィールは、オンライン上の履歴書として活用できます。
LinkedInには求人検索機能があり、ユーザーは求人情報を検索し、直接応募することができます。近年では、AIを活用した求人検索機能も提供されており、ユーザーのスキルやキャリアに応じた求人を見つけやすくなっています。
さらに「Open to Work」機能を利用することで、求職者はリクルーターや採用担当者に対して新しい仕事を探していることをアピールすることも可能です。
業界の最新情報を入手できる
LinkedInでは、企業や業界の専門家をフォローすることで、最新情報を継続的に受け取ることができます。
企業の事業展開や採用情報だけでなく、企業の価値観や企業文化など、企業理解を深める情報を得ることも可能です。
学習・スキルアップができる
LinkedIn Learningでは、23,000以上のオンラインコースが提供されています。
これらのコースには、面接対策、履歴書の作成方法、求職スキル、ビジネススキルなど、キャリア開発に役立つ講座が数多く含まれています。
このようにLinkedInは、転職、情報収集、スキルアップなど、キャリア形成を支えるプラットフォームとして世界中のビジネスパーソンに利用されています。
LinkedInを企業が利用するメリット

LinkedInは、企業にとって単なるSNSではなく、B2Bマーケティングのプラットフォームとして活用されています。特に海外では、ブランド発信、リード獲得、採用など、さまざまなビジネス活動の基盤として利用されています。
主なメリットは次の通りです。
B2Bブランドの発信拠点になる
LinkedInの会社ページでは、企業のミッション、サービス、導入事例、ニュース、企業文化などを発信することができます。
継続的な情報発信により、信頼できるB2Bブランドとしての認知を高めることが可能です。
専門性を発信できる
記事投稿やニュースレターを通じて専門的なコンテンツを発信することで、企業や担当者を「業界の情報発信源(Thought Leader)」としてポジショニングできます。
B2Bリード獲得につながる
LinkedInは、B2Bサイトへのソーシャルトラフィックの約46%を占めると言われています。
そのため、「コンテンツ → Webサイト → 商談」という導線を作りやすいSNSでもあります。
営業活動を強化できる
LinkedInでは営業担当者が個人アカウントを活用して顧客とつながり、関係構築を行う「ソーシャルセリング」が広く活用されています。
また、ビジネス向けSNSという特性を生かし、投資家やパートナー企業、ステークホルダーとの接点構築を目的としてLinkedInを活用する企業も増えています。
採用にも活用できる
企業ページへの求人掲載、求人広告、スカウト機能などを通じて、専門人材へのアプローチが可能です。
企業ページを活用することで、求人投稿だけでなく、条件検索によって候補者を探し、直接アプローチすることも可能なため、採用チャネルとして非常に強力なプラットフォームです。
LinkedInの機能(無料版)
LinkedInの無料版(Basic)と有料版(Premium)の主な違いは、検索制限の緩和やダイレクトメッセージ機能、詳細分析ツールが利用できるかどうかです。
無料版では、次のような基本機能を利用できます。
- プロフィール作成・編集、つながり申請、
- 投稿・記事発信
- ユーザー検索とプロフィール閲覧(検索回数に上限あり)
- 求人検索・応募、グループ参加
- ニュースフィード閲覧
- 同僚・知人とのメッセージ交換(つながりのある相手限定)
企業にとっては、自社に興味を持っている人材を見つける手段の一つとして活用できる可能性があります。
LinkedInの機能(有料版)
LinkedIn Premiumでは、無料機能に加えて、キャリアやビジネス活動をサポートする機能が提供されます。
Premium Career(求職者向け)
内定を獲得し、キャリアアップにつなげるためのプランです。
つながりのないユーザーにもダイレクトメッセージを送ることができるInMailメッセージや90日閲覧履歴、求人インサイト、LinkedIn Learningなどが利用できるプランです。
Premium Business(ビジネスパーソン向け)
具体的なビジネスインサイトを得て、事業をさらに拡大したい人向けのプランです。
InMailメッセージや無制限検索、企業インサイトの閲覧などが利用可能です。
Premium All-in-One(中小企業オーナー向け)
営業・マーケティング・採用を網羅したプランです。
クライアント候補をAIが自動提案してくれる機能やInMailメッセージ、統合ダッシュボードなども利用可能です。
Sales Navigator(B2B営業担当者向け)
リードを獲得し、ABMや海外営業でキーパーソン特定・商談化を効率化したい営業担当者に向いている有料プランです。
50以上の条件で検索できる検索フィルター機能、InMailメッセージ、保存した見込み客の投稿、役職変更、会社ニュースをリアルタイム通知、Salesforceなどとの同期でリード情報を自動連携できるCRM統合などを利用できます。
Recruiter Lite(採用担当者向け)
中小企業やスタートアップの採用担当者、コストを抑えて候補者を探索したい人向けの有料プランです。
20以上の条件で候補者を検索できる機能や、InMailメッセージ、 候補者をポジション別に保存・共有、進捗追跡、評価できる管理機能や、条件にマッチした候補者をAIが提案してくれる機能などを利用できます。
参考情報:LinkedIn
海外マーケティングにおけるLinkedInの活用方法

LinkedInは、海外マーケティングにおいても重要なデジタルチャネルの一つです。
企業はLinkedInを活用することで、ブランド発信、リード獲得、営業活動、採用など、さまざまなビジネス活動をオンライン上で展開することができます。
ここでは、海外マーケティングにおける主な活用方法を紹介します。
LinkedIn企業アカウントを運用する
LinkedInでは、公式の企業ページ(Company Page)を作成し、情報発信を行うことができます。
会社ページでは、企業概要、事業内容、サービス紹介、ニュース、採用情報などを掲載することが可能です。さらに、記事投稿や動画、スライドなどのコンテンツを発信することで、企業の専門性やブランド価値を継続的に伝えることができます。
Facebookの企業ページに近い仕組みですが、LinkedInはビジネスユーザーが中心であるため、BtoB企業の情報発信チャネルとして特に相性が良いとされています。
コンテンツマーケティングを行う
LinkedInでは、企業や個人が専門的なコンテンツを発信することで、業界内での認知度を高めることができます。たとえば、次のようなコンテンツがよく活用されています。
- 業界レポート
- ノウハウ記事
- 導入事例
- 市場トレンド解説
- セミナー・イベント情報
こうしたコンテンツはLinkedInの特性と非常に相性が良く、継続的に発信することで、企業や担当者を「業界の専門家(Thought Leader)」としてポジショニングすることが可能です。
BtoBマーケティングでは、こうした専門性の発信が信頼獲得やリード創出につながる重要な要素となります。
LinkedIn広告を活用する
LinkedInでは、ビジネスユーザーを対象に広告配信を行うこともできます。
LinkedIn広告の大きな特徴は、ビジネス属性による精度の高いターゲティングが可能な点です。例えば、以下のような条件でターゲットを設定できます。
- 役職
- 業界
- 企業規模
- スキル
- 勤務地域
- 学歴
このようなビジネスSNSならではのターゲティングにより、他のSNSではアプローチが難しい企業の意思決定者や特定の専門職に対して、ピンポイントで広告を配信することが可能です。
そのため、LinkedIn広告は海外向けBtoBマーケティングにおいて、有効なリード獲得チャネルの一つとされています。
営業活動に活用する
LinkedInは「マーケティング(ABM)」と「営業(ソーシャルセリング)」を接続できる数少ないプラットフォームです。
営業担当者はLinkedIn上で見込み顧客とつながり、投稿やコメントなどを通じて情報提供を行うことで、信頼関係を築きながら商談機会を創出することが可能です。また、B2Bマーケティングで活用されるABMとの相性が良い点もLinkedInの特徴です。
ABMでターゲット企業を選定したうえで、営業担当者がLinkedInを通じて担当者とつながり、関係構築やエンゲージメントを高めていく営業活動も多くの企業で実践されています。
採用ブランディングに活用する
LinkedInは採用活動のプラットフォームとしても世界中で利用されています。
企業は求人情報の掲載だけでなく、企業文化や社員インタビュー、働く環境などを発信することで、企業ブランドを伝えることができます。
こうした採用ブランディングを行うことで、企業に興味を持つ候補者との接点を増やし、優秀な人材の獲得につなげることが可能です。
結論
LinkedInは世界最大のビジネスSNSとして、企業や個人のキャリア形成に重要な役割を果たしています。さまざまな国出身のスタッフが在籍しているインフォキュービック・ジャパンでも、連絡先交換の際にLinkedInが話題に上がるケースは少なくありません。
特に海外では、情報発信、営業活動、採用など、さまざまなビジネス活動がLinkedIn上で行われています。
日本ではまだユーザー数は多くありませんが、海外ビジネスやBtoBマーケティングの分野では、今後さらに重要性が高まるプラットフォームと言えるでしょう。
よくあるご質問(FAQ)
| Q1.LinkedInとはどのようなSNSですか? |
| LinkedInは、ビジネスに特化したソーシャルネットワークサービスです。ユーザーは職歴やスキル、所属企業などをプロフィールとして公開し、ビジネスパーソン同士でネットワークを構築することができます。 |
| Q2. LinkedInは日本でも利用できますか? |
| 利用可能です。日本のLinkedInユーザー数は約500万人とされており、欧米と比較するとまだ普及率は高くありませんが、海外ビジネスや外資系企業を中心に利用が広がってきています。 |
| Q3. LinkedInは無料で利用できますか? |
| LinkedInには無料版と有料版があり、基本的なプロフィール作成やネットワーク構築は無料版で利用できます。 |
| Q4. LinkedInはどのような目的で利用されることが多いですか? |
| LinkedInは主に次のような目的で利用されています。 ・転職活動やキャリア形成 ・ビジネスネットワークの構築 ・業界情報の収集 ・BtoBマーケティングや営業活動 特に海外では、ビジネスコミュニケーションの重要なツールとなっています。 |
| Q5. LinkedInはBtoBマーケティングに向いているSNSですか? |
| はい。LinkedInはビジネスユーザーが中心のSNSであるため、BtoBマーケティングとの相性が良いプラットフォームです。特にBtoB企業にとっては、意思決定者に直接アプローチできるプラットフォームとして重要なマーケティングチャネルの一つです。 |

吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
iCJの自社マーケティングを担当。オーストラリアの永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。 オーストラリア・カンボジア・シンガポールにのべ9年ほど居住。出産・子育ても海外で経験しており、現地生活者の視点を交えながら記事を執筆しています。

